体・心・頭にいいことして中からキレイになろ! 健康的な食事・美容・ダイエットのブログです!

「ココナッツオイルをはじめとする健康食品」、「ヨガなどの心と体に効く運動」、「オーガニックな商品」など、体・心・頭にいいことを調査し、検証し紹介していきたいとおもいます。

【オイル(油)シリーズ:なるべく摂らないほうがよい油 トランス脂肪酸】

オイル(油)なるべく摂らないようにすべきオイルはなんでしょう?

f:id:penpenyama:20170816153801j:plain f:id:penpenyama:20170816153804j:plain

  酸化したオイル(油)やサラダ油もありますが、なんといっても一番におもいつくのは、トランス脂肪酸ではないでしょうか。
マーガリンや、ショートニングに多く含まれています。
今回は、トランス脂肪酸とはどういものか?ほんとにそんな悪い油なのか?どのように対策すべきかを調査してまとめました。

 

 トランス脂肪酸とは?


不飽和脂肪酸の一種になります。
不飽和脂肪酸には、炭素の2重結合部分が1個以上存在しており、その炭素にくっついている水素の位置でシス型脂肪酸トランス型脂肪酸にわかれます。シス型脂肪酸の水素は、同じ側につきますがトランス型脂肪酸の水素は、別側につきます。

シス型は、二重結合部分で、折れ曲がりますが、トランス型は折れ曲がらず真っ直ぐな立体構造をしています

f:id:penpenyama:20170816100840p:plain

  

f:id:penpenyama:20170816100836p:plain

トランス脂肪酸の生成は、3つのパターンがあります。

トランス脂肪酸の生成は、以下の3つのパターンがあります。

1.水素添加による副産物 人工による生成
2.精製による副産物 人工による生成
3.牛などの反芻動物(草を食べて体を大きくし、乳を生産する)自然による生成

1.水素添加による副産物 人工による生成

植物油は、ほとんどが常温では液体で酸化しやすい特質があります。そのため、お菓子作りには適していません。固形化して料理に使用しやすくするのと、酸化されないようにするために植物油に水素添加します。不飽和脂肪酸の二重結合に水素を添加して飽和状態にし、マーガリンなどの固まった酸化しにくいオイルをつくります。この水素添加による副産物としてトランス型の脂肪酸が生成されてしまうのです。

 

2.精製による副産物 人工による生成

サラダ油などの植物油は、脱臭や、色々な不純物などを取り除く工程で高温にかけます。この工程でトランス脂肪酸が微量に生成されてしましいます。
サラダ油には、0.1-1.2%のトランス脂肪酸が含まれていることがわっています。

 

3.牛などの反芻動物(草を食べて体を大きくし、乳を生産する)自然による生成

牛などの反芻動物の胃には、シス型脂肪酸をトランス脂肪酸に変換するバクテリアが存在しており、トランス脂肪酸を生成しています。牛肉や乳製品には、2-5%程度のトランス脂肪酸が含まれています。人工的に発生するトランス脂肪酸とは種類が異なります。



どのような食品に含まれているか

どのような食品に含まれているかみていきましょう。

人工添加のトランス脂肪酸

f:id:penpenyama:20170816151813j:plainf:id:penpenyama:20170816151749j:plainf:id:penpenyama:20170816151916j:plainf:id:penpenyama:20170816151804j:plain

まず、人工添加のトランス脂肪酸を多く含む製品の代表的なのが、マーガリン、ショートニングです。

さらに、製品としての、マーガリンやショートニングだけでなく
マーガリンやショートニングを使っている食品がたくさんあります。
外で売られているパンやケーキには、たくさんのマーガリンやショートニングを使っています。
ここ数年、パンメーカーなどは企業努力で、だいぶトランス脂肪酸の含有料を減らしていますが、それでも食パンにさえ含まれている事が多いです。
購入の際は、以下の文字が入ってないか原材料をチェックして下さい。

マーガリン
ショートニング
ファッストブレッド(マーガリンの一種)

なるべく、これらの文字が入っていない食品を選ぶようにしましょう。

 

また、ファーストフードの揚げ物などにも、水素添加した油が大量に使われています。安価の上にサクッとしあがるからです。
「ファーストフードのフライドポテトってなんであんなに美味しいのかなぁ」とおもってたのですが、これが理由の一つだったのですね。

 

また、サラダ油にも微量(0.1-1.2%)に含まれています。

 f:id:penpenyama:20170816151809j:plain

自然由来のトランス脂肪酸

 f:id:penpenyama:20170816151755j:plain  f:id:penpenyama:20170816151818j:plain  f:id:penpenyama:20170816151733j:plain

自然由来のトランス脂肪酸は、牛肉や乳製品に含まれています。バターにもトランス脂肪酸が含まれています。なので摂りすぎには、気をつけましょう。

 

国内に流通している食品のトランス脂肪酸含有量


表1は、国内に流通している食品のトランス脂肪酸含有量になります。

食品安全委員会の「新開発食品評価書 食品に含まれるトランス脂肪酸」のデータと、農林水産省による「有害化学物質含有実態調査 結果データ集 (平成25~26年度)」のデータより引用。
★の品目は、農林水産省が26年度に調査した結果を反映
★がついていない品目は、食品安全委員会が平成18年度に調査した結果を反映。データが古いので、現在は、トランス脂肪酸の量が表の値より小さくなっている可能性があります。

表1

f:id:penpenyama:20170816105132p:plain

 

表1で網羅されていない製品があるので、農林水産省による平成19年度に実施された「個別食品における脂質及びトランス脂肪酸量」の調査結果の一部ものせておきます。

 

表2

f:id:penpenyama:20170816105455p:plain

みんなが大好きな、カレールウにも結構ふくまれています。 😿

 

メーカーのとりくみ


ここ10年、各パンメーカは、トランス脂肪酸の量を減らす努力をしています。
トランス脂肪酸を含む成分表の開示を求められており、ネットで公開しています。

主要メーカである、山崎パンと敷島パン(Pasco)の成分表示のページのリンクを紹介しておきます。

表を見るうえでの注意点
100g中又は、1個につき 0.3g未満しかトランス脂肪酸を含んでいない場合、0gと表示しています。

 

 山 崎 パ ン
山崎製パン | 商品情報 | 栄養成分表 | 食パン
山崎製パン | 商品情報 | 栄養成分表 | 菓子パン
山崎製パン | 商品情報 | 栄養成分表 | 和菓子
山崎製パン | 商品情報 | 栄養成分表 | 洋菓子

 

 敷 島 パ ン (Pasco)
栄養成分表|Pasco

 

山崎パンでは、1個あたりのトランス脂肪酸含有量が一番多い食品は、1.1g含まれている、「ずっしりカスタードデニッシュ」です。名前のとおり、トランス脂肪酸もずっしり含んでいますね。

100gあたりのトランス脂肪酸含有量が一番多いのは、1.7g含まれている「スナックスティック9本入」です。 以外です。子供の頃 よく食べていました。クリームも入っていないし、パイやデニッシュでもないのに一番多く含まれていたんですね。


敷島パンでは、1個あたりのトランス脂肪酸含有量が一番多いのは、0.7g含まれている、「ロングライフ 棒チョコデニッシュ」と「サンドロール ダブル十勝ミルク」です。
100gあたりのトランス脂肪酸含有量は、データがありません。

 

パンメーカーは、このように開示してきているのですが、マーガリンやお菓子メーカーは、まだまだのようです。
開示できない理由は、「数値が大きいのでとうてい開示できなのでは」と悪いように疑ってしまいますよね。


既製のお菓子は、手軽でとっても美味しいもの。ストレス解消や、やる気を起こしてくれる”心”によいものです。ですが、”体”によい要素がおもいつきません。食べ過ぎには、注意したいですね。

 

マーガリンメーカーもトランス脂肪酸の含有量を開示していません。(まったくもー)
そこで、こちらのサイトが参考になるかとおもいます。
メーカに問い合わせるなどしてデータを取得したそうです。

 

【the360.life】 人気バター&マーガリン42製品ベストランキング①

 

これをみると、マーガリンは想定よりかなりトランス脂肪酸の含有量が少ないです。バターの方が多いぐらいです。 (なら なぜ 開示しない?)そもそもバターのトランス脂肪酸は、自然由来のトランス脂肪酸なので別物なのですが、これらのトランス脂肪酸の体での作用の違いはまだはっきりしていないので、なるべく摂取を控えておいたほうがよいとおもいます。

 

トランス脂肪酸摂取のリスク

トランス脂肪酸の摂取には、さまざまなリスクがあるといわれています。

 

確証があるリスク

悪玉コレステロールを増やして、善玉コレステロールを減らす。
結果、血液に残された悪玉コレステロールが酸化して白血球や血小板 と悪影響を及ぼしあいながら「プラーク」と呼ばれる固まりをつくり血管壁にこびりつきます。なので、多量に摂取を続けた場合、動脈硬化などによる虚血性心疾患(狭心症や、心筋梗塞)のリスクを高めます。

両説あるリスク

トランス脂肪酸の代謝については、両説あります。


A説.トランス脂肪酸は、自然由来のシス型と立体構造が異なるので、代謝できない可能性があり、消化吸収されるが、代謝されないまま体内に留まり、いろいろな悪さをする恐れがある

 

B説.トランス脂肪酸は、消化・吸収され、代謝してエネルギーになる。他の脂肪酸より蓄積されやすいということはない

 

B説は、「2004年のEFSA(欧州食品安全機構)の意見書」で述べられており、信憑性があります。

 

確証がないが、影響があるのではないかといわれているリスク


・アレルギーを引き起こす

「細胞膜にトランス脂肪酸が使用されると、シス型と立体構成が違うため、膜に隙間ができ、有害物を細胞に取り組んでしまい体に悪い影響を与える」という説があります。正し、現時点では確証はないようです。

・がん
・1型糖尿病への影響
・肥満

摂取してもよい量


日本では、トランス脂肪酸に関する規定、ルールは策定されていません。
WHOは、トランス脂肪酸の摂取は、総エネルギー摂取量の1%までにとどめるよう推奨しています。
日本でもこれを指針にしています。
1日2000kcal消費する人は、1日当たり約2gまで摂取しても問題無いとしています。

 

いくつかの機関が日本人の一日あたりのトランス脂肪酸の摂取量の調査をしています。結果は、ばらつきがありますが、0.39g(0.19%)~1.56(0.7%)の間になっています。

欧米諸国に比べ、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は低く、健康を害するレベルではないとの理由でトランス脂肪酸の含有量の表示義務もなく、規制もされていません。
でも、若者のファストフードやお菓子、加工食品の摂取が増えてきているので規定が必要な時期にきているのではないでしょうか? と私はおもいます。

 

トランス脂肪酸を摂取を控える方法

 政府による規定がないので、自分できをつけるしかありません。

トランス脂肪酸の摂取を抑えるポイントをあげておきます。

 

  • マーガリンは、トランス脂肪酸の少ない物を購入する。
  • 可能であれは、マーガリンの代わりに、バターや、ココナッツオイルを使用する。
  • 既製品のお菓子やケーキ、菓子パンをできるだけ控える。または、ネットでトランス脂肪酸の含有量を調べて少ない製品を購入する。
  • 外食では、揚げ物を頼まない。とくに、ファーストフードのフライドポテトや揚げ物は食べない。
  • できれば、手作りのぱんやお菓子を作って食べる。
    甘酒、豆腐、ゴマペーストで作る美肌アイスは、とてもおすすめですよ!

    coconatuoil-mctoil.hatenablog.com

 

ずらずら述べてしまいましたが、ストイックになりすぎず、たまには、美味しいおやつも食べて、だけど食べ過ぎず、できる事だけでも実践されてみてはどうでしょうか

 

まとめ

トランス脂肪酸は、従来のシス型脂肪酸と立体構造が違うので、体に悪い影響を与えるといわれています。
悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす作用をすることは、確証されています。
しかし、調査、研究が不十分で未知な事が多いです。未知だからこそなるべく摂取を控えたほうがよいでしょう。 ただし、10年前に比べると、マーガリンやショートニング、それを使用するパンやお菓子のトランス脂肪酸の含有量は削減されています。これらの製品を購入するときは、トランス脂肪酸の含有料を調べて少ない含有量の製品を買うようにしましょう。

 

 

coconatuoil-mctoil.hatenablog.com