【オイル(油)シリーズ:中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸の代謝の比較】ココナッツオイルで話題の中鎖脂肪酸がなぜダイエットにむいてるのか?
今回は、何かと話題のココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸と
一般的によく摂取されている長鎖脂肪酸の代謝の仕組みの違いについて説明します。これが分かれば、なぜ、中鎖脂肪酸がダイエットに向いている油なのかが理解できるはずです。(短鎖脂肪酸は、ほとんど食事から摂取できないので、今回は説明を省きます。)
長鎖脂肪酸の吸収・代謝・蓄積
植物油や、肉の脂やバターなどは、ほとんど長鎖脂肪酸でできています。
その吸収・代謝・蓄積は、このように行われます。
- 小腸からリンパ管に吸収されます。
- リンパ管から静脈を通って、全身に運ばれ、多くは、脂肪組織や筋肉組織に蓄積されます。
- グリコーゲン(ブトウ糖)が枯渇するとエネルギーとして代謝されます。
中鎖脂肪酸の吸収・代謝・蓄積
ココナッツオイルや、ヤシ油に多く含まれているのが中鎖脂肪酸になります。
その吸収・代謝・蓄積は、このように行われます。
- 小腸から門脈血管に吸収されます。
- 直接肝臓に運ばれます。
- 肝臓で即、エネルギーとして代謝されます。
脂肪の吸収・代謝・蓄積の図
まとめ
長鎖脂肪酸は、脂肪蓄積にむいています。
一方中鎖脂肪酸は、吸収が長鎖脂肪酸の4倍早く、代謝は、10倍早いので比較的脂肪になりにくいと言われています。なので、ダイエットにむいています。もちろん摂りすぎると肝臓に蓄積されるので極端な摂りすぎはよくありません。また、中鎖脂肪酸はケトン体を生成するので、認知症の予防や改善にも効果があるといわれています。これらは、中鎖脂肪酸の特徴については、また別記事でまとめる予定にしています。
- 余談
飽食時代の先進国に住んでいる私達にとっては脂肪が蓄積されやすい長鎖脂肪酸は悪い脂のようにおもってしまいますが、餓えに備えてエネルギー源を蓄積できる非常に優秀な脂肪酸なんですよね! ほんとは
coconatuoil-mctoil.hatenablog.com